かい歯科クリニック 谷町九丁目、上本町の歯科医院Dental health care
台所や風呂場の排水口や川底の石などにできるヌルヌルとした膜を「バイオフィルム」といいます。口腔内の細菌のかたまりである歯垢（プラーク）もバイオフィルムのひとつです。虫歯や歯周病は、このバイオフィルムが共通にして最大の敵です。
当院では、科学的エビデンスに基づいた予防歯科システム、GBT（Guided Biofilm Therapy）に則ったスイスEMS社のエアフローメンテナンスを実施しております。
従来のクリーニング法に比べてより快適かつ効果的な方法として、世界的に注目を集めている予防プロトコールです。
清掃前のエナメル質
バイオフィルムが付着した、清掃前のエナメル質です。
研磨剤を使用後のエナメル質
エナメル質が研磨され、傷がついてしまっています。
エアフロー後のエナメル質
バイオフィルムが除去され、エナメル質が保全されています。
口腔内状況の確認と歯周組織検査を行い、現時点での口腔内環境を評価します。
染出し液を使用し、虫歯や歯周病の原因であるバイオフィルム(プラーク)を目で視えるようにします。
染色によりバイオフィルム除去が確実になり、それを取り除くことでさらに取り除くべき歯石がクッキリと浮き上がります。
磨き残し、苦手な部分の歯磨きの再トレーニング。
また糖の摂取や禁煙状況など、生活習慣についても確認します。
個々の患者さんに合わせたアプローチで口腔内環境の改善を図ります。
天然歯、インプラント、修復物にエアフローを使用します。
極小粒子(14㎛)のエアフロークリーニング用パウダーはバイオフィルム、早期の歯石、軽度の色素沈着を除去できます。
このエアフローパウダーは、一般的な色素沈着除去のためではなく、「バイオフィルムを、歯や周囲組織を傷つけずに痛みのないまま」除去するための専用パウダーです。
歯肉縁下4mm以上の歯周ポケット内にあるバイオフィルムを除去。
バイオフィルムが除去され、浮き上がった歯石を超音波スケーラーで確実に除去します。
お口の健康＝QOLの向上。
リスク分析に従った上でリコール時期を計画します。
GBTエアフローメンテナンスは、革新的な特徴と従来のPMTCと比較したメリットにより、快適で効果的なケア方法となっています。
当院は、患者様の口腔内の健康と美しさを実現するために、最新の技術と治療法を提供し続けます。
痛くなったら歯医者に行って、治療する。いずれまた悪くなって、また治療する…。
このサイクルを繰り返していると、いずれ歯を抜かなくてはならない日が来ます。過去の日本ではこれが当たり前でした。
私達は同じ道を歩んではなりません。予防歯科は、歯が悪くなる原因に対して、発症前もしくは重症化の前にアプローチします。
歯を失う原因は大きく分けると虫歯と歯周病です。この２つが発症する前や重症化する前に防ぐことが
予防歯科のキーポイントとなります。
永久歯の抜歯原因
どんな病気も、未然に防ぐことほど優れた治療法はありません。どんな高度な治療も、なにも起きないことに勝るものはないのです。
当院では、専門分野である根管治療・保存修復治療に加えて、予防歯科・メンテナンスへの投資にも積極的に取り組んでいます。特に「衛生士の知識・技量の個人差を少しでも埋めるための設備投資」に注力しています。
私は院長として、自分自身が倒れない限りこの医院で毎日治療を行い続けるつもりです。しかし、衛生士は女性中心であり、ライフイベントにより長期休職や入れ替わりが起こり得ます。そのため、特殊な知識や技術に依存しない予防治療システムを構築することが、高品質な予防治療を提供するために必要だと考えています。当院では短期間の研修と練習によって、誰もが一定以上のパフォーマンスを発揮できる予防治療システムの構築を目指しています。（もちろん、個人個人の技術や知識を高めていくことは大変重要です。）出産・育児休暇から復帰したスタッフも、このシステムに迅速に順応してくれました。
当院は、衛生士の柔軟な働き方やライフイベントに対応できるようにすることで、常に高品質な予防歯科を提供する医院であり続けたいと考えています。